アメリカで注目されているケトジェニックダイエット(=糖質制限ダイエット)の流行ともに注目されている『MCTオイル』。
少し前から日本でも見聞きすることが増え、MCTオイルを取り入れたダイエットに取り組んでいる人が急上昇中なんです。
その一方TでMCTオイルを試した人の中には、副作用に悩まされたり体質的に合わない人も一定数いるのも事実だったりします。
かくいう私も『合わない人』の1人です。
それでもダイエット効果も高いって聞くし、せっかく購入したのだからなんとか使い切る方法が知りたいですよね。
そこで今回は、MCTオイルが合わない人はどうすればよいのかについて徹底調査しました。
MCTオイルが合わない人の体質や症状、副作用はもちろん、症状が出にくい効果的な飲み方まで知りたい方はぜひこのまま読み進めてみてくださいね。
MCTオイルが合わない人
MCTオイルが合わない人は、以下の症状に当てはまる体質の方に多い傾向があります。
- 胃腸が弱い人
- 肝臓が弱い人
- 糖尿病の人
- 妊娠中、授乳中の人
上記に当てはまる方は、MCTオイルが持つ性質によって合う合わないが顕著に出てしまいがちです。
MCTオイルが合わない人の副作用
「これダイエットにいいらしいよ」ってMCTオイルもらったからコーヒーに入れて飲んだら激烈にお腹下した。
— タガメ@沼の底から (@tagamekamo) September 4, 2020
しゃしゃーだ。
飲んでから検索しても遅いけど、下痢する人もいるそうだ。
私の腸は頑固だから、コーラック3錠くらい飲んでもこんなに下痢しねーぞ。
ある意味すごいな。
MCTオイルは消化吸収の速さとエネルギーへの変換効率の高さが注目されており、サラダ油やオリーブオイルと比べると4倍の速さで消化・吸収されます。
また体脂肪として蓄積されにくく、脂肪の燃焼を促進する『ケトン体』を増やす効果もあり。
糖の代わりに体脂肪をエネルギーとして燃焼してくれるので、ダイエット効果も大いに期待できます。
が、しかし。
MCTオイルの特徴である消化・吸収の早さやケトン体の大量増産こそが、合わない人にとっての副作用の原因になります。
MCTオイルが合わない人によくある副作用を1つずつ見ていきましょう。
腹痛・下痢が止まらない
MCTオイルは一般的なサラダ油等に比べて、4倍も早くエネルギーとして消化されるのが大きな特徴の1つです。
その早すぎる消化のせいで起こってしまうのが腹痛や下痢といった症状です。
消化や吸収が早いと小腸内の浸透圧が高まるため、体は浸透圧を下げるために小腸内の水分量を増やします。
腸内のバランスを取るために水分を引き寄せやすい状態になり、結果的に下痢や腹痛などの症状が出やすくなるのです。
あまりに腹痛や下痢が止まらない場合には、使用を中止したり取り入れ方を変える必要があります。
吐き気や気持ち悪さを感じる
MCTオイルが合わない人によくある副作用の1つが、吐き気や気持ち悪さといった症状です。
これもMCTオイルの性質であるケトン体の大量増産が原因といわれています。
血液中のケトン体が増えすぎると血液が酸性(本来は弱アルカリ性)になり、『ケトアシドーシス』を引き起こします。
吐き気や気持ち悪さ、めまいなどの症状が出たら服用を中止し、場合によっては医療機関を受診することも必要です。
喉がイガイガする
MCTオイルを飲むと喉のイガイガを感じるのは、MCTオイルの性質にあります。
MCTオイルは中鎖脂肪酸で構成されていますが、これは短鎖脂肪酸で構成される酢酸に似た性質を持っています。
そのためMCTオイルを直接飲むと喉に刺激を感じるのは、お酢など酸味のあるものを直接飲んだときに感じる喉のイガイガと同じことなのだそう。
なのでMCTオイルを飲んで喉がイガイガする場合は、直接飲むのではなくコーヒーやスープなどに入れて飲むことをおすすめします。
ちなみにアレルギー症状を心配してしまうかもしれませんが、食物アレルギーの原因となるのは食物に含まれるたんぱく質です。
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%のオイルなのでたんぱく質は含んでいません。
仮にココナッツやヤシ科の植物にアレルギーを持っていたとしても、アレルギー症状を引き起こすことは基本的にはありません。
喉のイガイガはアレルギー症状ではなく『刺激』なのでひとまずご安心を。
逆に太る
MCTオイルは素早くエネルギーに変換され脂肪の燃焼を促進する『ケトン体』を増やすなど、ダイエットのサポートしてくれますが摂りすぎには注意が必要です。
いくらダイエットによいといわれていても、カロリーはサラダ油などとほとんど変わらない1gあたり9kcalと超高カロリーです。
また、中鎖脂肪酸であるMCTオイルは飽和脂肪酸に分類されますが、摂取しすぎると悪玉コレステロールが増えることも確認されています。
もうひとつ。
太りやすいのは糖質なのか脂質なのかなど、『なにを摂取すると太りやすいのか』については遺伝子レベルで決まっています。
なので脂質で太りやすい人はかなり注意が必要で、よかれと思って摂取するMCTオイルで逆に太る可能性は高いです。
いくら体に蓄積されやすいといっても『脂質は脂質』です。
MCTオイルが合わない人でも負担にならない効果的な飲み方
MCTオイルを摂取する上で絶対に守りたいのは、まずは少量から始めることです。
具体的には、1日に小さじ1杯(5ml)から試してみて、体調に問題がなければ少しずつ増やしていくのがいいですね。
MCTオイルが合わない人はひとまず少量で様子を見てみましょう。
1日の摂取量は多くても大さじ1杯程度にしておくのが無難です。
- 1回の量は小さじ1杯
- 3時間程度あける
- 1日2~3回まで
複数回に分けて飲むのが面倒なら、毎日何気なくおこなっている習慣とセットにするのもおすすめ。
今話題のMCTオイル入りのバターコーヒーなら、コーヒーを飲むタイミングで勝手にMCTオイルを摂取できるので飲み忘れる心配も面倒な手間も一切なし。
朝や食後のコーヒーを飲む習慣がある方は、毎日のコーヒー習慣のタイミングでMCTオイルを取り入れてみるのもいいですね!
MCTオイルの飲み方で絶対に死守したい注意点
MCTオイルはお味噌汁やスープや飲み物に入れる食用オイルなので、加熱調理には不向きです。
調理用オイルの発煙温度が約200℃に対してMCTオイルは約140℃とかなり低く、加熱調理をすると煙が出たり泡立ちが起こったり危険が伴います。
また油に含まれる中鎖脂肪酸等がプラ容器を溶かすため、カップ麺等に入れるのはNGとの注意喚起が国民生活センターより出されています。
▶国民生活センター 『MCTオイルによる容器変質・破損について』
美容垢のみなさん気をつけてね
— とらいんさん (@kissing5931) April 27, 2023
MCTオイル、エゴマ油をカップラーメンに入れると容器が溶けるという注意喚起が国民生活センターから出ています
油に含まれる中鎖脂肪酸等がプラ容器を溶かすため熱湯による火傷やプラ成分の摂取なども懸念されます pic.twitter.com/Bylq2B8SbE
・加熱調理はしない
・カップ麺等には入れない
この2点は絶対に死守するようにしましょう。
MCTオイルが合わない人にこそおすすめしたいこと
大前提としてMCTオイルは、
- 飲むだけでは痩せない(摂りすぎたらむしろ太る)
- 糖質制限とセットにすることで初めて効果を発揮する
というもの。
もっと言うとダイエット目的でMCTオイルを摂取する人で、糖質制限をしない・したくない人はMCTオイルを取り入れるメリットはないんじゃないかとすら思います。
副作用なしで痩せられる方法って他にもたくさんありますから!
たとえばデトックスだとか痩せやすい体作りなら、大根と梅干しがあればできてしまう『梅流し』はめちゃくちゃおすすめです。
お腹が痛くなるわけでもなく下痢になるわけでもなく、もちろん薬に頼るわけでもなく。
それでいて、まるで宿便が根こそぎ剥がれ落ちたかのようなドバドバ感が味わえる梅流しって、控えめに言って最高なんです!
糖質制限ダイエットとか脂質制限ダイエットとか関係なく、いつでも誰でもできるので、MCTオイルが合わない人で副作用に悩んでいる方はぜひ梅流しをやってみるのをおすすめします。
もちろんMCTオイルの摂取を続けながらでもできるよ!
MCTオイルが合わない人の飲み方まとめ
MCTオイルが合わない人の副作用や少しでも症状が出にくくするための飲み方についてまとめました。
飲み方によって副作用を少なくできたら、せっかく購入したMCTオイルを無駄にせずに済むのでぜひ試してみてください。
それでもどうしてもMCTオイルが合わない人は服用を中止しましょう。
ダイエット目的であればMCTオイル以外にも方法はいくらでもありますし、副作用なしで効果を実感できる方法もたくさんあります。
体調と相談しながらうまくMCTオイルと付き合ってみてくださいね!